二代赤沢露石(修三)
1897 明治30年2月9日 生まれる 1915 大正4年 亡父 赤澤華峯の跡を継ぎ露石と号す。爾来 交趾焼、盛上、彫刻の技術に付き祈念修業し今日に至る。父華峯に就き 交趾焼 の技を、又南画を上田丹崖先生に師事す。1975 昭和50年10月 <黄交趾花瓶>を東京赤坂迎賓館に寄贈1976 昭和51年9月3日 京都市内にて永眠 79歳(享年80歳)戒名:修道露石法橋大徳京都伝統陶芸家協会 会員京都工芸美術作家協会 会員京都芸術作家協会 会員
1921 大正9年10月 第八回農商務省工芸展覧会に入選 <松竹梅模様磁器鉢> 褒状1921 大正10年9月 第九回農商務省工芸展覧会に入選 <紫交趾龍磁器鉢> 褒状1933 昭和8年9月 電気普及賞を受賞 (作陶の電気窯を京都市内でいち早く導入、使用貢献において)1942 昭和17年9月 交趾焼において商工省技術保存に認定さる*1 <交趾風高坏> <交趾風菓子鉢><交趾風飾皿>1947 昭和22年2月 無厭会創立 会員となる *21949 昭和24年 京都工藝美術展に入選 褒状 1951 昭和26年 京都工藝美術展に入選 褒状1960 昭和35年 京都在住の技術保存認定作家を中心として 京都伝統陶芸家協会 創立 創立会員 となる *3
1920 大正9年 第8回農商務省工芸展覧会 入選 褒状 <松竹梅模様磁器鉢> 東京京橋農商務省商品陳列館1921 大正10年 第9回農商務省工芸展覧会 入選 褒状 <紫交趾龍磁器鉢> 東京京橋農商務省商品陳列館1924 大正13年 第11回農商務省工芸展覧会 入選 <紫交趾鳳紋陶器鉢><花模様陶器花瓶> (赤沢静波(静尾)案) 東京京橋農商務省商品陳列館1948 昭和23年 無厭會 清水燒名家展 大丸京都 出品 以後約10年毎年出品 1949 昭和24年 京都工藝美術展にて入選 褒状 京都(旧)丸物百貨店, 東京日本橋三越 巡回1951 昭和26年 京都工藝美術展にて入選 褒状 京都(旧)丸物百貨店, 東京日本橋三越 巡回1952 昭和27年 京都工藝美術展にて入選 京都(旧)丸物百貨店, 東京日本橋三越 巡回1953 昭和28年 京都工藝美術展にて入選 京都(旧)丸物百貨店, 東京日本橋三越 巡回1960 昭和36年 京都伝統陶芸家協会・作陶展 出品 京都朝日会館アートギャラリー1961 昭和37年 京都伝統陶芸家協会・作陶展 出品 東京日本橋(旧)白木屋百貨店美術画廊1962 昭和38年 京都伝統陶芸家協会・作陶展 出品 名古屋(旧)オリエンタル中村(現・名古屋三越) 美術画廊1963 昭和39年 京都伝統陶芸家協会・創立5周年記念展覧会 出品 京都教育文化センターホール1964 昭和40年 交趾焼 赤沢露石 作陶展 個展 東京日本橋三越本店1965 昭和40年 京都伝統陶芸家協会・作陶展 出品 以後毎年出品 大阪髙島屋美術画廊 京都髙島屋美術画廊1966 昭和44年 京都伝統陶芸家協会・作陶展 出品 東京日本橋三越本店1972 昭和47年 交趾焼 赤沢露石 作陶展 個展 東京日本橋三越本店1972 昭和47年 京都伝統陶芸家協会・作陶展 出品 以後毎年出品 東京髙島屋美術画廊1974 昭和49年 京都伝統陶芸家協会・創立15周年記念・伝統陶芸展 出品 京都市美術館2023 令和5年 オブジェ焼を生み出した京焼 ー前衛と伝統の共生ー 京都陶磁器会館に出品<紫交趾龍磁器鉢><黄交趾鳳凰茶碗>
パブリックコレクション赤坂迎賓館(東京)京都府(京都文化博物館管理)(京都)京都市美術館(京都)日本陶磁器センター・日陶連美術館(名古屋)妙心寺 龍泉庵
*1 1942 昭和17年 京都においては13名の技術保存の認定を受けた陶芸家が同年、京都(技)作家組合(京都マル技作家組合)を結成する。理事長に高橋道八、理事に永樂善五郎、三浦竹泉、宇野壮太郎、幹事に樂吉左衛門が就任した。赤澤露石も含まれている。(『陶説』第486号平成5年9月号 p.69、『都市と芸術』113号には昭和18年の記載とあるが、17年のことであるだろう。)
*2 1947 昭和22年2月 無厭会創立(東山区五条橋 山崎光洋方。清水焼作家20名によって結成、会員は河合瑞豊・河合栄之助・米沢蘇峰・高橋道八・大丸北峰・宇野仁松・久世久宝・山崎光洋・近藤悠三・浅見五郎助・赤沢露石・清水六和・清水六兵衛・三浦竹泉・宮川香斎・七兵衛信翠・新開邦太郎・永楽善五郎・森野嘉光・諏訪蘇山)。日本美術年艦 昭和29 京都府百年の年表 8 (美術工芸編) (京都府立総合資料館 編 京都府, 1970)P.252
*3 1960 昭和35年 京都伝統陶芸家協会 創立
京都在住の戦時中の技術保存認定作家を中心とした会
当初の会員は赤沢露石、浅見五郎助、井上春峰、宇野宗甕、永樂善五郎、小川長楽、加藤渓山、加藤利昌、叶松谷、久世久宝、澤村陶哉、杉田祥平、諏訪蘇山、大丸北峰、高木岩華、高橋道八、中村東洸、松林豊斎、三浦竹軒、宮川香斎、宮永東山、山崎光洋、樂吉左衛門。
京都伝統陶芸家協会創立五十周年記念誌 (京都伝統陶芸家協会記念誌委員会 編 京都伝統陶芸家協会, 2012.1) p.26
京焼百年の歩み 〔第1〕(藤岡幸二 編 京都陶磁器協会 1962) p.31 p.65 p.204